2017年9月3日日曜日

9/1および9/2の内容

週末の忙しい中、長時間の受講大変お疲れ様でした。
さて、まず暗記用の正文集です。
症例問題の解答や、その他の内容は「ホーム」をクリックして、

※ページ数は、テキスト第三版に準拠しています。

1 上気道閉塞の原因は主に三つある。①舌根沈下、②軟口蓋による閉塞、③喉頭蓋による閉塞である。(p211)
2 脳血流を保つ方法をまとめると、血圧を上げるか、頭蓋内圧を下げるか、脳血流を増やすか、脳血管抵抗を下げるかである(p266)。
3 頭蓋内圧を下げるにはPaCO2の減少、高浸透圧輸液、バルビツレートを投与する、などの方法があり、それに加えて脳灌流圧を50 mmHg 以上に保つように血圧を上昇させる 。プロポフォールは脳血流を減少させる(p266)。
4 吸気および呼気の二酸化炭素分圧を連続的に測定し、経時的に曲線で表したものをカプノグラムという。(p304)
5 全身麻酔には、①意識の消失、②無痛、③筋弛緩、④有害反射の抑制の4 要素が必要であると指摘した。今でもこの概念は通用し、この四つの条件を過不足なく満たす麻酔薬が望まれるが、いまだに単一の薬物ですべての条件をクリアする理想的な麻酔薬は開発されていない(p423)
 注意:麻酔三要素(鎮痛・鎮静・不動(筋弛緩)に、有害反射の抑制を加えて四要素ということもあります。
6 麻酔薬には、吸入麻酔薬と静脈麻酔薬がある。鎮静作用を有し就眠を促すが、臨床濃度での鎮痛作用は、亜酸化窒素(笑気)を除きほとんどない。P423
7 プロポフォール麻酔は術後悪心・嘔吐(PONV:postoperative nausea and vomiting)の頻度が低い利点がある p512
8 プロポフォールは静脈内投与時に血管痛があることが欠点であるが、この痛みはプロポフォールの投与直前に少量のリドカイン(20ー40 mg)を投与することで軽減可能 p512
9 プロポフォールで麻酔導入したのち、セボフルランで維持 (p512)するのが一般的。導入と維持両方にプロポフォールを用いる方法もある(p512)
10 プロポフォールは添加物として大豆や卵黄成分を含むので、これらの食品にアレルギーがある患者も注意すべきである。P512
11 チオペンタールは強アルカリ性であるので、血管外漏出に注意。喘息患者、ポルフィリン症には禁忌 p513
12 チオペンタールはロクロニウムとの混合しないように注意する(懸濁する)。続けて投与する場合は、点滴ラインを生食などでフラッシュする(テキストにはないが大事なので加筆)
13 ベンゾジアゼピン系の鎮静薬は、ミダゾラム(midazolam)が標準になっている。鎮静作用に加えて健忘作用も有し、投与量と効果の関係は個人差が大きく、しかも静脈内に投与してから適切な鎮静効果が得られるまでの時間が比較的長いため。(p513)
14 フルマゼニルの作用持続時間がミダゾラムのそれよりも短い場合がある(p513)。
15 デクスメデトミジン(dexmedetomidine hydrochloride)はα2 アドレナリン受容体の完全アゴニストであり、青斑核や脊髄が作用部位である。(P514)
16 デクスメデトミジンは通常投与量では鎮痛作用は弱いが、薬物相互作用によりオピオイドの必要量を減量することができ、呼吸抑制作用が少ないため気道確保されていない症例でも安全に使用することが可能である。P514
17 デクスメデトミジンは徐脈、血圧低下の副作用がある。p514
18 ケタミン(ketamine)には交感神経刺激作用があるため、血圧低下が起こりにくく、自発呼吸も保たれやすい特徴があるp514
19 ケタミンを使用すると、気道分泌が増えるため、分泌抑制目的でアトロピンを併用する場合がある。頭蓋内圧を亢進させるため、頭部外傷や脳出血、脳腫瘍などの患者には投与しないほうが賢明である。P514
20 ケタミン麻酔からの覚醒時に悪夢を見ることが多いといわれており、ベンゾジアゼピンの併用が予防に有効 p514
21 麻酔薬によって意識を消失すると、上気道が閉塞しやすくなる。P529
22 意識消失および仰臥位によって気道閉塞のリスクは増加する。P529
23 呼吸中枢は、PaCO2 増加、PaO2 低下に対して換気量を増加させる機能をもつ。(p530の図を参照)
24 (p530の図を参照)麻酔下では点線で示したように、特定のPaCO2 およびPaO2 における換気量が減少するとともに、PaCO 2の変化に対する換気量の変化率が低下する。p529
25 揮発性麻酔薬: PaCO2 上昇およびPaO2 低下に対する反応が減弱するp529
26 麻薬性鎮痛薬の特徴は呼吸数の減少が著明で、一回換気量が増加することが多い点であるp529
27 ベンゾジアゼピン系薬剤に対しては拮抗薬としてフルマゼニル(0.2ー1.0 mg)を投与するp586
28 麻薬による意識の変化で特徴的なものとして、呼吸回数の減少がある。P611
→そもそも、呼吸数を数えるクセをつけましょう。
29 拮抗薬は、投与後速やかに効果を発揮するが、その作用時間が遷延薬剤の効果消失時間より短い場合、拮抗された薬剤が再び作用発現することがあるp611
30 拮抗薬を用いる際の注意:基本的には、遷延薬剤の自然消失を待ち、拮抗薬は診断的投与にとどめることが望ましい。P611
31 術後せん妄のリスク因子:高齢者、認知症、Frailty(虚弱性)、術中出血、睡眠障害、疼痛、ベンゾジアゼピンの使用(p615)
32 特にミダゾラムなどベンゾジアゼピンは、せん妄への関与が疑われており、代替薬としてプロポフォールやデクスメデトミジンの使用を勧告するガイドラインもある。
33 換気状態の3 段階評価分類(V1~V3) p792の表をかけるようにしましょう。


次に、穴埋めです。上記の正文集と対応しています。
回答です。

1 上気道閉塞の原因は主に三つある。①(    )②(    )による閉塞、③(    )による閉塞である。(p211)
2 脳血流を保つ方法をまとめると、血圧を(  )げるか、頭蓋内圧を(  )げるか、脳血流を(  )すか、脳血管抵抗を(   )かである(p266)。
3 頭蓋内圧を下げるにはPaCO2の(   )、(   )輸液、(   )を投与する、などの方法があり、それに加えて脳灌流圧を(   ) mmHg 以上に保つように血圧を上昇させる 。プロポフォールは脳血流を(   )させる(p266)。
4 吸気および呼気の(    )を連続的に測定し、経時的に曲線で表したものをカプノグラムという。(p304) 
5 全身麻酔には、①(  )の消失、②(   )、③(  )、それに加えて④(   )の抑制の4 要素が必要である。この四つの条件を過不足なく満たす麻酔薬が望まれるが、いまだに単一の薬物ですべての条件をクリアする理想的な麻酔薬は開発されていない(p423)
6 麻酔薬には、吸入麻酔薬と静脈麻酔薬がある。鎮静作用を有し就眠を促すが、臨床濃度での鎮痛作用は、(     )を除きほとんどない。P423
7 プロポフォール麻酔は術後悪心・嘔吐(PONV:postoperative nausea and vomiting)の頻度が(  )い利点がある p512
8 プロポフォールは静脈内投与時に(   )があることが欠点であるが、これはプロポフォールの投与直前に少量の(     )を投与することで軽減可能 p512
9 プロポフォールで麻酔導入したのち、セボフルランで維持 (p512)するのが一般的。導入と維持両方にプロポフォールを用いる方法もある(p512)
10 プロポフォールは添加物として(   )や(  )成分を含むので、これらの食品にアレルギーがある患者も注意すべきである。P512
11 チオペンタールは(    )性であるので、血管外漏出に注意。(   )患者、ポルフィリン症には禁忌 p513 
12 チオペンタールはロクロニウムと(   )しないように注意する(懸濁する)。続けて投与する場合は、点滴ラインを生食などでフラッシュする。
13 ベンゾジアゼピン系の鎮静薬は、(    )が標準になっている。鎮静作用に加えて健忘作用も有する。静脈内に投与してから適切な鎮静効果が得られるまでの時間が比較的(   )い。(p513)
14 フルマゼニルの作用持続時間がミダゾラムのそれよりも(  )い場合がある(p513)。
15 デクスメデトミジン(dexmedetomidine hydrochloride)は(    )受容体の完全アゴニストであり、(   )や(   )が作用部位である。(P514)
16 デクスメデトミジンは通常投与量では鎮痛作用は(  )いが、薬物相互作用によりオピオイドの必要量を(   )することができ、呼吸抑制作用が(   )ため気道確保されていない症例でも安全に使用することが可能である。P514
17 デクスメデトミジンは徐脈、血圧低下の副作用がある。p514※投与開始後血圧があがることもある
18 ケタミン(ketamine)には交感神経(   )作用があるため、血圧低下が起こりにくく、自発呼吸も保たれやすい特徴があるp514
19 ケタミンを使用すると、気道分泌が(   )ため、(    )を併用する場合がある。頭蓋内圧を(   )させるため、頭部外傷や脳出血、脳腫瘍などの患者には投与しないほうが賢明である。P514
20 ケタミン麻酔からの覚醒時に(   )を見ることが多いといわれており、(    )の併用が予防に有効 p514
21 麻酔薬によって意識を消失すると、(   )が閉塞しやすくなる。P529
22 意識消失および仰臥位によって気道閉塞のリスクは増加する。P529
23 呼吸中枢は、PaCO2 (  )、PaO2 (   )に対して換気量を増加させる機能をもつ。(p530の図を参照)
24 (p530の図を参照)麻酔下では点線で示したように、特定のPaCO2 およびPaO2 における換気量が(  )するとともに、PaCO 2の変化に対する換気量の変化率が(  )する。p529
25 揮発性麻酔薬: PaCO2 上昇およびPaO2 低下に対する反応が(  )するp529
26 麻薬性鎮痛薬の特徴は呼吸数の(   )が著明で、一回換気量が(  )することが多い点であるp529
27 ベンゾジアゼピン系薬剤に対しては拮抗薬として(   )を投与するp586
28 麻薬による意識の変化で特徴的なものとして、呼吸回数の(  )がある。P611 
→そもそも、呼吸数を数えるクセをつけましょう。
29 拮抗薬は、投与後速やかに効果を発揮するが、その作用時間が遷延薬剤の効果消失時間より(   )い場合、拮抗された薬剤が再び作用発現することがあるp611
30 拮抗薬を用いる際の注意:基本的には、遷延薬剤の(   )を待ち、拮抗薬は診断的投与にとどめることが望ましい。P611
31 術後せん妄のリスク因子:(  )齢者、認知症、Frailty(虚弱性)、術中(  )、睡眠障害、疼痛、(   )の使用(p615)
32 特にミダゾラムなどベンゾジアゼピンは、(   )への関与が疑われており、代替薬としてプロポフォールやデクスメデトミジンの使用を勧告するガイドラインもある。
33 換気状態の3 段階評価分類(V1~V3) p792の表をかけるようにしましょう。

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